父と母の物語。。NO14........邂逅.....


「さあ、急いで! セルヴァン。日が暮れかかっているわ」

 シュルシュは丘に上がると、もたもたしているセルヴァンに言いました。

「姫様。そういうわけにも。この船隠さないと、すぐに見つかってしまいますよ」

「馬鹿ね。セルヴァン!」

 おろおろと、隠し場所を探そうとするセルヴァンを鼻で笑って、シュルシュは獣の姿になり、炎を吐いて、その小さな船を黒コゲにしてしまいました。

「ほら、もう無いわ!」

「ひえ~~~っ! 姫様。びっくりしました!」

「いいから、あなたは私の背に捕まって、これからあの砦の近くを通らなきゃならないわ。なるべく人に見つからないように森の中をぬって行くから。この格好の方が動きが早いの。あなたは私の背中から人の気配が無いか見張っていてね。ほら、行くわよ。。。」

 海辺から、白い美しい大きな竜が、小さな人のような生き物を乗せて、すべるように森の中に入ったのを
誰一人見てはいませんでした。
 白い竜はその巨体に似合わず、猫のように柔らかで俊敏な動きで、森の木々をすり抜けてゆきます。

 飛ぶよりは遅いけれど、飛行したら、人間にも、竜たちにもすぐに見つかってしまうわ。このまま、あの砦をすり抜けて、エストック山に逃げ込むにはぎりぎりの時間。日が暮れたら、モーヴェに逃げ出したことが知られてしまう。早く! 早く! ああ、どうか間に合いますように...。
 シュルシュは祈りながら、ものすごいスピードで、木々を抜けていきました。

 一方、メテオールは、水鏡に再び違うものが映り出したのを見ていました。
 美しい、白い大竜が、木々に隠れ、こちらに近づいて来ます。首に小さな生き物が、落とされないようにしがみついているようです。
 襲撃では、ないらしい。何かに追われているのだろうか???
 とてもとても急いでいる...。
 急に、ウロコ島の風景に切り替わりました。ウロコ島上空に竜達の金切り声とともに、1頭の巨大な黒竜が飛び出して来ました。黒竜は何かを探しているようです。浜辺に何かを見つけ、そこに降り立ちました。

 あの白い竜は追われているのか???
 メテオールがそう思うと、水鏡は白竜を映し出しました。とても苦しげな表情です。どこか具合が悪いのだろうか???あ、倒れた!

 白い竜はみるみるうちに、若い女性の姿になりました。倒れている女性を助け起こそうとしている異形の者がいます。

 鏡よ。もっと近くに! あ、あれは、シュルシュ!! どういう事だ。

 メテオールは急いで魔法陣を消すと、ほうきにまたがり、シュルシュのもとへ飛び立ちました。
 モーヴェは、すぐ近くに迫っています。

...............続く。..................
Commented by monster1107 at 2010-07-31 19:38
あああ!どうなるんじゃ~。はらはら!どきどき!
RUBYちゃん、表現力、豊かだね。
続き、続き・・・                 やこ
Commented by emeraldm at 2010-07-31 21:37
やこちゃんえっとね~まった明日のお楽しみ~(≧▽≦)/ RUBY ^^
Commented at 2010-08-01 07:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by emeraldm at 2010-08-01 09:48
鍵コメちゃま。。。ブログ見ました。。。
先ほどメールしましたから。。。
んなもの。。。最初っから差し上げるつもりですから、
細かいことは気にせずに。。。
それから、ガブちゃんがきっと道を間違えずに案内すると思いますので
安心してね。。。少し休んでくださいね。。。
今は、ご自分の体もいとって上げてください。。。
又メールしますね。  RUBY
by emeraldm | 2010-07-31 18:05 | 小説- 人と竜の結婚 (1) | Comments(4)

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