父と母の物語。。NO8。......エストラゴン王国......


 王の名はメイユール。そのすぐ傍に控えている若い女性は彼の一人娘。エグランティーヌ。
 メイユール王はうろこ島から町の後ろにそびえる大山脈、エストック山脈の裾野までを統治する小国の王様で、竜が暴れまわっていた300年前。英雄。赤髪のソレイユが竜を退治してから、この地を統治した一族です。
 この国の名前はエストラゴン。小さな竜の意味。300年前までは、人がこの地に近づくのさえ危険な土地で、竜が跋扈していたと言います。

 メイユール王の話を要約すると。
 最初に竜が目撃されたのは、ちょうど一年前の今頃位だったとのことです。ウロコ島の上空を、舞っている、1匹の白い大きな竜を、周辺の猟師たちが目撃し、その後、一匹、二匹と増えて行き、今では数え切れない竜がウロコ島に集まっている。周辺住民達も、さすがに何とかして欲しいと、次々に王の下へ請願に来て、
王も捨て置けぬ事態に大規模な討伐隊を送り込むが一人として帰らず。
 最近は国外に使者を出し、魔法使いを雇い入れるが、やはり、ウロコ島に行った者は一人として帰らず。
かえって、竜を激怒させたらしく、半年後を境に、村々への攻撃が始まった。
小さいので子牛ほど、大きいので教会ほどの大きさの竜が、空を飛び、炎を吐いて村々を焼き尽くす。
人々は身を守る術も無く、逃げまどうばかり。
 村々にも祈祷師がいるにはいるが、守護の魔法が効いたたためしはない。最後に残ったわずか数名の大魔法使いにこの町を守らせているが、それでも、持ちこたえるのが精一杯。町は周辺から逃げ延びて来た村々の住人たちで一杯になり。この町が最後の砦となっている。との事。

「王様。今まで、300年の間、姿を現さなかった竜が、なぜ今頃集まるようになったか?心当たりはないのでしょうか???」

 メテオールは尋ねました。。。

「さて、心当たりは無いのじゃが。わが国には、英雄。赤髪のソレイユの伝説が伝わっておる。
この地方では子供の頃より聞かされる御伽噺だと思っておったのじゃが、
事実。竜が跋扈しておる。
この国を竜より守りぬいた、伝説のソレイユ.フルミンク。
そなたのご先祖じゃな。生きてその子孫をこの目で見れるとは思っておらなんだ。
とにかく、我等は最後の頼みの綱。。英雄ソレイユの子孫を探しておったのじゃ。
ソレイユの子孫はエストック山脈を越えたところに住んでいる、赤髪の一族じゃとの噂をたどり。使者を出し。
まさか、そなたから出向いてくれるとは、神のご加護としか思えぬ。
メテオール卿。
ご先祖のように、この国を竜より守ってはくれまいか?
もし、あの竜どもを退治してくれるのなら、ここにいる一人娘のエグランティーヌを妻に向かえ、
この国の王になってもらいたい。
全てをそなたに引き継ごう」

 メテオールは驚いて、王の顔をまじまじと見。続いて、エグランティーヌを見つめました。
 王は心労の為か、疲れきった顔をしています。エグランティーヌは、落ち着いて、澄み切った漆黒の瞳をまっすぐにこちらに向け、すでに覚悟を決めている様子でした。
 エグランティーヌは黒髪の、清楚で上品な野ばらのような女性でした。華奢な体も、ピンク色の肌も、黒くて長い睫毛も、そうして、慎ましやかなその態度も、男なら望まぬ者はいないでしょう。
 この方を娶ることの出来る男性は幸せだろうな。メテオールは思いましたが、すぐに、夢の中の娘の顔が浮かび、あわてて目をそらせました。

「王様。その申し出は身にあまる光栄だとは存じますが、そもそも、頼まれずとも念願の竜退治でございます。何も望むものはありません。ただ、この町に、数日の滞在をご許可いただきたいのと、竜退治の策を練るためのご協力をお願いしたいのですが」

 王は少し呆れ顔でメテオールを見つめ。

「欲の無い男じゃ。それではせめて、その策を練るための情報集めに我僕、全ての国民を使うことを許可いたそう。軍の指揮もまかせよう。
宿泊は今の宿屋で良いかな?この町一番の宿屋じゃ。
城では動きがとりにくかろう。宿屋の警護はこちらでするので、自由に振舞うが良い。
あの宿には、そなた一人しか宿泊客はおらぬ。専用じゃ。
魔法使いは孤独を好むからな」

「それで結構でございます。ありがとうございます」

「姫。メテオール卿を城の書庫に連れて行って差し上げなさい。
そこに古文書がある。彼のご先祖さまの英雄伝を彼に託すのじゃ」

 エグランティーヌ姫はだまってうなずいて、メテオールを身振りで促し、先立って書庫に案内して行きました。エグランティーヌは、とてもしとやかで優美な女性です。近隣の王国にも、このように美しくたおやかな姫はいないでしょう。
 しかし、メテオールは、夢の中の涙の乙女を忘れることが出来ず、エグランティーヌ姫を欲しいとは思いませんでした。
 .......................続く。。。。。。
Commented by monster1107 at 2010-07-28 16:41
ふんふん・・・
エグランティーヌ姫、見てみたいなー。
続き、続き・・・                  やこ
Commented by emeraldm at 2010-07-28 17:15
やこちゃん。。。メテオールで我慢してちょ!
登場人物が増えすぎて、作り切れないでしゅ。。。><。。。
パパとママしか作らんじょ。。。このお話では~~~。。。
又見てね~~~♪^^RUBY
Commented by ずんずん at 2010-07-29 00:59 x
うんうん・・・
一生懸命 読みます~*^^*
すごいね rubyちゃん。。。!
Commented by emeraldm at 2010-07-29 09:37
ずんずんちゃん。長くてごめんにょ。。。
あと半分位かな~???予定では~~~♪^^
まった見てね~~~♪^^ RUBY
by emeraldm | 2010-07-28 12:21 | 小説- 人と竜の結婚 (1) | Comments(4)

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